キャッシング

わが国のクレジットカードの発行枚数は、2億6362万枚で、この10年間の伸び率は15.9％である。
カード発行会社の系列別にみると、シェア1位は銀行系の1億93万枚(38.3％)、
2位が流通系で7403万枚(28.1%)、3位が信販系で6486万枚(24.6％)で、
この三つで90％以上のシェアを占めている。
ただし、この10年の伸び率をみると、とくに石油元売系の1.7倍、流通系の1.3倍が目立つ。
これは、カードの利用金額に応じたキャッシュバックサービスがついた石油元売系カードや、
同様に利用金額に応じて商品購入の割引サービスをつけた大手百貨店系カードなどの積極的な
カード会員獲得競争によるものである。
また、取扱高はカードショッピングが26兆5819億円、カードキャッシングが7兆5662億円と、
それぞれ10年前の1.9倍、1.5倍にもなっている。
この10年間のキャッシング産業全体が1.03程度の伸びだったことを考えると、
とくにクレジットカード部門の成長が顕著だったことがわかる。